アトピー性皮膚炎と食事の関係とは

難治性のアトピー性皮膚炎や成人になっても治らないアトピーに悩んでいる人はたくさんいます。

そんなアトピーと毎日の食事には関連性があるのでしょうか?

そこで今回は、アトピーと食事の関係性を紹介しながら、アトピーの人が気をつけるべき食事を解説していきます。

そもそもアトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。

主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、良くなったり悪くなったりを繰り返し(再発)、なかなか治らないこと(慢性)が特徴です。

汗をかくとひどくなったり、睡眠時に激しい痒みがでたりするだけではなく、顔や体に激しい湿疹ができることで、精神的に激しいダメージがあります。

アトピーによる湿疹は長期的なものであるため、『症状とうまく付き合う』方法を学び、自分の生活スタイルと病気をうまく調和させる必要があります。

アトピーを起こしやすい体質の人は?

家族にアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどの人がいる場合、遺伝的にアトピーやアレルギーの素因を受け継いでいる場合があります。

アレルギーや遺伝的な要因など、もともとアトピーになりやすい体質のことをアトピー素因といいます。

アトピー素因はアレルギーと深い関係があるため、『食事の影響』も見逃すことはできません。

アトピー性皮膚炎と食事の関係

一般的にアトピーの食事療法は完全に構築されているわけではありませんが、一般的に糖質の取り過ぎは良くないとされています。

そのため、糖質を制限するような食事療法が注目されています。

糖質制限ダイエットで実施されるような、極端に糖質をカットした食事や1日1食を糖質制限食に置き換える方法など、自分にあったリズムで長期的に取り組むことが大切です。

とはいえ、アトピーに対する食事療法が確立しているわけではありませんので、むやみに糖質を避けるなどの行動はやめましょう。

アトピーの人が意識すべき食事

糖質制限よりもアトピーの人が意識すべき食事は、『栄養バランスの整った食事』です。

たとえば、冷え性の人はアトピーになりやすく、悪化しやすいといわれています。

そのため、体を冷やすような冷たいもののほか、アルコールを避けるなどの食生活が重要になります。

アルコールには体温を上昇させる作用がありますが、極端に体温を上げることで痒みが出現する可能性が高いため、アルコールで痒みが強くなるという人は特に注意しましょう。

しかし、アトピーに対して有効的な食べ物や栄養成分があるわけではなく、バランスの取れた食事をしてしっかりと栄養を摂取することが大切です。

皮膚に良い栄養素は?

アトピーの良いとされる食事は確立されていませんが、皮膚に良い食事は分かっています。

そのため、皮膚に良いとされる栄養素を意識して摂取しながら、1日3食しっかりとよく噛んで食べることが重要です。

食べ物の相性もありますので、無理して食べる必要はありません。

無理して食べると心にストレスを感じてしまいます。

たんぱく質

肌の細胞を作っている主な原料はたんぱく質です。

肉、魚、たまご、大豆・大豆製品に多く含まれるたんぱく質を意識して摂取することで、肌の生まれ変わりをスムーズにします。

ビタミンB2、B6

皮脂の分泌をコントロールする作用があることで知られているのがビタミンB2とB6です。

ニキビに悩む人はこれらのビタミンを積極的に摂取することで、皮脂分泌をコントロールすることができます。

アトピーの人も同様に、皮脂の分泌は皮膚に与える影響が大きいため、皮膚にうるおい保つためにも、ビタミンB2とB6を意識しましょう。

ビタミンC

ビタミンCは美しく丈夫な肌を作るために不可欠な栄養素です。

美容皮膚科領域でも使用されているように、ビタミンCをじゅうぶんに補給することで、皮膚に栄養を送ることが可能です。

健康的な食事を続けることが重要です

アトピー体質改善のためには、一日一日を栄養バランスの整った食事をとることが解決の近道になります。

当院が伝えれる事

ただ、あれもこれも食べてはだめという事はありません。

暴飲暴食は控えて、偏っているかなとご自身で思われたら食事の中身を調整されるだけでも体質はかわります。

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