生理不順の原因と対策・予防方法

通常の整理の周期は25日~38日間ですが、それよりも短かったり長かったりする「生理不順」で悩んでいる女性は非常に多いものです。
「生理不順の不安を感じたことがある女性」は、何と約8割にも及び、女性にとっては非常に重要な問題の一つとなっているのです。
しかし、驚くことに約6割の女性は、実際に生理不順の状態であるにも関わらず「病院を受診しない」という調査結果も出ています。
生理不順は、時間が経てば経つほど正常に戻すのに時間が掛かるものなので、早期の対策、治療が必要なのです。
この記事では、そんな「生理不順の原因と対策・予防方法」について解説していきたいと思います。
生理不順の原因
生理不順(月経不順)の原因として考えられるのは、「疲労の蓄積」や「ストレス」、「過度なダイエット」などによってホルモンバランスが崩れてしまうことです。
また、夜中まで起きていたり、昼間まで寝ていたりするなど、不規則な生活リズムや偏った食生活、子宮や卵巣、甲状腺異常といったことが原因として考えられます。
生理不順のパターンとしては、以下の3つが考えられます。
- 生理期間が長すぎる、もしくは短すぎる
- 生理の周期が長すぎる、もしくは短すぎる
- 生理の周期がいつもバラバラで一定ではない
こういった「生理不順」の種類には、それぞれ正式な名前が存在します。
・稀発月経
生理が来るまでに39日以上期間が空く事を「稀発月経(きはつげっけい)」と言います。
主に卵巣の働きが不十分であり、ホルモンが正常に分泌されないことが原因となっていることが多いようです。
無排卵周期になっている可能性も考えられるため、婦人科を受診しホルモンバランスの状態を調べたり、基礎体温を測り排卵があるかないかを調べる必要があります。
・頻発月経
生理の周期が24日以内という非常に短いサイクルになることを「頻発月経(ひんぱつげっけい)」と言います。
卵巣の働きが落ちていたり、ストレスによってホルモンの分泌が乱れていることが原因となっていることが多いようです。
・過長月経と過多月経
生理が8日以上続いてしまう「過長月経(かちょうげっけい)」や、出血量が非常に多くなる「過多月経(かたげっけい)」も、無排卵周期になっている可能性や子宮筋腫、子宮がん、ポリープなどの病気が原因になっている可能性もあるので、早急に病院を受診した方が良いでしょう。
・過少月経と過短月経
出血量が非常に少ない「過少月経(かしょうげっけい)」や、生理が2日ほどで終わってしまう「過短月経(かたんげっけい)」は子宮内膜が薄かったり、甲状腺機能異常の可能性もあり、放置してしまうと不妊になってしまう可能性もあるので、早急に病院を受診した方が良いでしょう。
生理不順の対策・予防方法
生理不順(月経不順)の対策としては、原因ごとにいくつかの方法が考えられます。
例えばストレスが原因で生理不順を起こしているのであれば、「ストレスの原因となる物事から距離を取る(無理に解決しようとしない)」「しっかりと睡眠を取る」「森林や公園などの自然と触れ合う時間を増やしてリラックスする」といった方法が効果的です。
他にも、無理なダイエットや食生活の乱れであれば、「サプリメントを日常的に飲む」「毎食1品は野菜を取り入れる」「男性は痩せすぎがあまり好きではない(女性らしい丸みを帯びた体形が好き)」と言うことを認識し、ダイエットしすぎない」といった方法が考えられます。
「運動のし過ぎ」が生理不順の原因だと考えられるのであれば運動量を減らすべきですし、「体重過多(太りすぎ)」であれば、栄養バランスを意識しながら全体的な食事量を減らしていくことが必要です。
生理不順の予防方法として考えられることは、「日々の生活の中で自律神経を整える」ことです。
例えばヨガやストレッチ、アロマテラピーなどを生活に取り入れ、継続させていくことで自律神経を整えることができます。
ホルモンバランスが乱れていないか定期的にチェックしてみる
もしも現在、ごくまれに生理が早まったり遅くなったりする程度で生理不順に陥っていないとしても、ホルモンバランスが乱れている状態が続けば高い確率で生理不順になってしまうことでしょう。
生理不順になってからではなく、数ヶ月に1度(もしくは半年に1度)は、自分自身のホルモンバランスが正常かどうかをチェックしてみましょう。
- 疲れやすい、だるい状態が続く
- 頭痛、肩こりがひどい
- 体がむくみやすい
- 眠りが浅い、睡眠時間が短い
- 気分が優れない時が多い
- 肌荒れがひどい
- 爪が割れやすくなっている
- ストレスが溜まるような問題を抱えている
- 常にイライラしてしまう
- 貧血・めまいが起こるときがある
上記のような項目に複数当てはまるようなら、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いと言えるので、改善に取り組む必要があると言えるでしょう。
まとめ
今回は、生理不順の原因と対策・予防方法について解説してきました。
生理不順は、ストレスや疲労、過度なダイエットなどが原因となりホルモンバランスが乱れているということが考えられます。
「病院に行っても改善しない・検査で異常なし」「薬に頼りたくない」ということでしたら、当院はあなたのお力になれます。
1人で悩まずにご相談ください。