体というのは非常に正直者で、外部の環境や精神的なストレスといったものに非常に敏感で、一定の範囲を超えると体が反応してしまうものです。
時にはそれが精神的な疾患であったり、頭痛や腹痛、はたまた免疫力の低下であったりと、様々な面で影響が出てきてしまうものです。
そういった体に悪い影響を及ぼす事象は、避ければ良いだけの話とも思えますが、実際の生活では避けきれないケースも多々出てきてしまいます。
そんな「食事や対人、食べ物、環境、仕事などの相性が悪い場合の体の反応」についてお話していきたいと思います。
食事と体の相性
それでは、最初に「食事と体の相性」について考えていきましょう。
近年の日本では、健康ブームが過熱しており、健康に良いとされる食材や料理を積極的に摂取したり、カロリー摂取量を気を付けている人も非常に多くなってきています。
しかし、そんな「体に良い食材や料理」も、食べ過ぎてしまっては意味をなさないどころか体を壊す原因となってしまいます。
また、三大栄養素と言われる「糖質」と「脂質」「タンパク質」や、五大栄養素に含まれる「ビタミン」と「ミネラル」は非常に体との相性の良い栄養素ですので、積極的に摂取することで健康な体を維持できる可能性が高まります。
その他にも、オリーブオイルやナッツ類、はちみつ、ローヤルゼリーなどなど、体との相性の良い食材は非常に多く存在します。
例えばトマトなどは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉があるほど栄養価が高く体との相性が良い食材として知られています。
そういった体に良い食材や料理がある一方、「体との相性が悪い食材や料理」も非常に多かったりします。
基本的に、美味しいものは体に悪いということが多いですよね。
こってりとしたラーメンや、脂身の付いた焼き肉、手が止まらなくなるほど病みつきになるお菓子、そして仕事終わりに飲むと最高なビールなど、「美味しいけど体に悪い」ものはたくさんあります。
そういったからだと相性の悪い食材や料理などを日常的に多く摂取し続けると、糖尿病や高血圧といった生活習慣病になってしまう可能性が高まり、様々な病気のリスクが高まるのです。
対人関係と体の相性
人が抱える問題の中でも、非常に多いのが「対人関係によるストレス」です。
人間は、ストレスが溜まりすぎると、体に様々な影響が出ます。
酷い場合は鬱病や躁鬱、ノイローゼを発症し、抵抗力が低くなる為風邪を引きやすくなったり、様々な病気へのリスクが高まります。
人との相性は、それほど人間の体に大きな影響を与えてしまうのです。
環境と体の相性
食べ物や人間関係と同じように、体に大きな影響を与えるのが「環境」です。
日本には四季があり、特に夏は体温と同じくらい(場所によってはそれ以上)の気温になることがありますし、冬は肌が痛くなるほど寒くなります。
他にも、梅雨時期の湿気は不快指数を上げる原因となりますし、長時間締めきった酸素濃度の低い空間では体の機能が低下してしまいます。
このように、人間は環境によって体の機能が低下し、暑さであれば熱中症、寒さであればしもやけや意識障害といったような症状が現れてしまうのです。
冬の寒い時期に、「めんどくさいから寒いけど厚着せずにこのまま寝ちゃおう」という考えであったり、猛暑の日中に、「仕事が忙しいから水分はもう少し後にしよう」という考えは、体にとって非常に悪い選択なのです。
体をベストな状態で維持するためには、いかに体の事を考え、現在の環境を負担のない状態にするのかという意識が重要なのです。
仕事と体の相性
仕事によるストレスが体に悪影響を及ぼすというのはわかりますが、仕事自体が体に影響を及ぼすというのはあまりイメージが湧かないという人は多いかと思います。
しかし、仕事と自分自身との相性の良し悪しによって、体は正直に反応します。
例えば、自分の能力をフルに発揮できない会社で働き続けるのと、自分のやりたい仕事をフリーランスとして存分に発揮していくのでは、心の健康に大きな差が生まれてしまいます。
そして、心が健康であれば生きる活力が生まれ、心が不健康であれば何をするにも億劫に感じてしまうでしょう。
そういった心の状態によって、免疫力も差が出ることになり、心が不健康であれば風邪を引いたり病気のきっかけとなってしまうのです。
まとめ
今回は、食事や対人、食べ物、環境、仕事などの相性が悪い場合の体の反応について解説してきました。
心と体は繋がっているという言葉があるように、様々な物事において体との相性というものがあるのです。
健康で楽しく暮らしていくには、いかに体との相性が悪い物事を避け、体との相性が良い物事を取り入れていくのかが重要なのです。
「わかってはいるけどどうしても相性の悪い物事を選んでしまう」という人は、ぜひ今一度意識を高めて暮らしてみてはいかがでしょうか?