【自律神経失調症】は心身を休めるメッセージ

自律神経失調症というのはその名前の通り、『自律神経』が『失調(調子が悪くなること)』ことです。

自律神経は体中に張り巡らされており、人間の様々な生命維持機能を司っています。

これらの神経系は『自律』した働きをしており、私達の意思や意識とは無関係に体の機能を調節してくれています。

例えば、「心臓を動かそう」と意識しなくても、勝手に心臓は動いていますよね?

「呼吸しよう」と意識的に呼吸しなくても、あなたは今、自然と呼吸をしているはずです。

人間の体は自律神経によって自動的に生命活動が行われています。

しかし、何らかの原因によってこれら自律神経の働きが大きく乱れてしまい、そのままスイッチが入ったままになり体中に様々な不調が出現します。

これが自律神経失調症です。

その前に、私の経験上のお話になりますが、自律神経の乱れと自律神経失調症には違いがあります。

自律神経の乱れの場合は急性的に思っています。

自律神経失調症は慢性的に私は思います。

これらの二つの違いとしては、個人差はありますが、急性と慢性での違いにより回復するスピードは異なると思います。

では、詳しくお話していきます。

自律神経失調症とは?

はじめに、自律神経失調症とはどのようなものなのかをお話します。

そもそも自律神経とは、循環(心臓や血管など)や消化(胃や腸など)、呼吸(肺や気管支など)など、人間にとって重要な臓器を『自動的に』動かしてくれている神経です。

私達が意識せずとも、毎日心臓は動いて、血液を全身の血管に巡らせています。

食べたものを消化して吸収することでエネルギーを生み出しています。

このように、自分の意思とは無関係に、自動的に24時間働き続けてくれているのが自律神経です。

自律神経失調症の症状とは?

自律神経は、生物が生きるために必要な機能(呼吸・血液循環・消化吸収・免疫など)を管理し、『24時間全自動』でバランスを調節してくれており、生命維持には欠かせません。

一方で、自律神経が体中の重要な機能を維持しているからこそ、多少バランスが崩れてしまうだけで、全身に不調が出現します。

現れた症状に対して、我慢やまだ大丈夫と言い聞かせすぎると、慢性化します。

  • 肩こりや腰痛になりやすい
  • 目が疲れやすい
  • 過呼吸
  • 手足の震え
  • 動悸・息切れ
  • 吐き気・常に気分が悪い
  • 喉に違和感・飲み込みにくい
  • 食欲がない
  • よくガスが出る・下痢・便秘になりやすい
  • 倦怠感
  • 冷や汗・ほてり
  • 不眠
  • めまい・ふらつきがある
  • 耳鳴り・頭痛
  • 起立性調節障害
  • 朝が起きれない
  • 生理痛・生理不順
  • 情緒不安定
  • 憂鬱な時が多い
  • マイナス思考になる
  • やる気が出ない
  • イライラする
  • 不安や恐怖をよく覚える
  • 季節の変わり目に体調を崩す

などが多いと思います。

例えば、自律神経の緊張が亢進すると、体のだるさ・便秘や下痢・頭痛・ほてり・動悸・しびれなどの症状が出現することが分かっていますし、逆に低下するとやる気の低下や倦怠感や起きれない(寝ていたい)なども起こりやすくなります。

これらの身体的な症状だけではなく、自律神経の調節に狂いが生じることで、メンタル面や精神面にも不調が出現し、不安症やうつ病を引き起こすこともあります。

知っている方も多いと思いますが、自律神経は二つの神経に枝分かれしています。

交感神経と副交感神経

自律神経は『交感神経』と『副交感神経』という2つの神経に分かれています。

体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経という2つの神経がお互いにバランスを保ちながら、24時間生命機能を維持しています。

しかし、これら2つの神経のバランスが崩れることで、自律神経の機能に乱れが生じ、数々の症状が出現します。

自律神経失調症の原因とは?

自律神経のバランスが崩れる原因は多種多様です。

例えば、人間関係や仕事のプレッシャーなどの社会的な環境によって、精神的なストレス増加し、そのストレスが自律神経のバランスを崩す要因になることがあります。

その他にも、季節の変わり目に体が対応できていない事や日常生活の乱れ(不規則な生活習慣や運動不足、不規則な食事など)も自律神経の調子を崩す要因となります。

それだけではなく、過労や環境(激しい光や音、温度など)などの身体的なストレスも自律神経のバランスを乱してしまいます。

このように、自律神経のバランスを乱す原因は人それぞれのため、『なぜ自律神経のバランスが崩れているのか』という具体的な要因を突き止めることではなく、自律神経の事が気にならない時にもとに戻す事が非常に大切なのです。

体には「これだけ動いていても大丈夫」という許容範囲があります。

仕事や育児などで頑張ると上昇し、その仕事や育児などの疲れを癒す時には下降するといったことです。

自律神経のバランス

自律神経失調症の治療で最も重要となるのは、あなたが元々元気に過ごしていた時の状態に戻してあげる事です。元気な体の許容範囲に戻してあげるという事です。

人それぞれ、許容範囲の中で体のバランスをとって健康でいます。

ですが、許容範囲を超える事をしてしまうと体の不調が現れます。

の不調が現れるという事は、あなたの体は頑張りすぎて許容範囲をはみ出し大きく超えている(乱れている)という意味です。

上図の通りに、あなた自身の大丈夫(赤線ライン)という許容範囲に戻してあげる事で、体はもと通りに元気になります。

まずは、以前のブログ【自律神経の乱れ】で気になる事でお話しましたセルフケアを一度お試しください

【自律神経の乱れ】で気になる事はこちらから

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緊張しっぱなしの筋肉や神経を筋肉の緊張をほぐす事により、自律神経のお悩みの方の症状落ち着くケースもありますので、ぜひお試しください。

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